2009.07.29
AURORA CHANCE

カテゴリ:2009年 写真集

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 AURORA CHANCE ライナーノート

『AURORA CHANCE』に発表した作品について、印象深いものや思い出のある作品を選び、文章を書き下ろしました。

☆2009年6月20日〜7月1日に、全3回で連載した文章をまとめました。



2007.9 Brooks Range,ALASKA
※写真集掲載とはトリミングが異なります。

2007年9月、アラスカ北極圏、ブルックス山脈。
ここは北米大陸最北端にそびえる大きな山脈、大自然の真ん中である。
そして毎晩、当たり前のようにオーロラが大宙を所狭しと活動を開始する。

この夜は月明かりに照らされた明るい夜だった。
しばらく、お月さまはこの極北の舞台をじっと照らしていた。
いつしか姿を現したオーロラ。
やがてお月さまに誘われるように、そのまわりを緑のリボンが舞い始めたのだ。
まるで、お月さまと極北の女神の密会。






2003.9 Lake Kluane Yukon CANADA
※写真集掲載とはトリミングが異なります。


2003年9月 カナダ・ユーコン準州

突然、花火が上がったようだった。
月明かりに透き通った極北の秋の星空に、
明らかにその時空とは異なるもっと自分に近い空で、
鮮やかな光が生まれ、生き物のように動き回る。
それは、その夜のお祭りの始まりだった。








2007.9 North Slope of Brooks Range ALASKA
※写真集掲載とはトリミングが異なります



2007年9月 アラスカ北極圏(ブルックス山脈・ノーススロープ)
広大なツンドラの大地。
遥か東の地平線の彼方。
雲の隙間からカーテンが見えてきた。
今夜のダンスはいつもより暖かく穏やかで、柔らかく、しなやかに感じた。
朝日が昇って、上空の雲が赤く染まるまで、
グリーンのカーテンは優しく舞い続けた。

中垣 哲也






2007.3 Arctic ALASKA
※写真集掲載とはトリミングが異なります。

「水の粒は、雲をつくる。空気の粒は、オーロラに色をつける」

雲が水の粒からできているのは、ご存じの通り。
水の粒が大きくなると、雨になって落ちてきます。
一方、赤や青、緑など、オーロラの色は、大気中の、酸素と窒素が出す色です。
つまり「地球に空気がある」=「私たちが地球に住める証」でもあるのですね。
科学的な面から、表現した言葉です。





 
2003.3 Yellowknife CANADA
※写真集掲載とはトリミングが異なります。


「天空のパーティー 今夜はタンゴのリズムで、ドレスをひるがえす」

とにかく、派手です。
まるで、空でパーティーが行われているような・・・
どんなパーティー?
主役は誰?
今夜のゲストは?
など、想像しながら、中垣さんと一緒に考えました。
楽しみながら取り組んだ作品です。





2006.9 Yukon CANADA
※写真集掲載とはトリミングが異なります。


「悲しみを夜に放って、空にとかしてみる」

夜は、ときに都合がいいです。
誰にも気づかれないように、こっそりと、悲しみを空に放します。
でも、夜空に色はつきません、とけるからです。
しばらく見上げていると、心が楽になってきます。





菅井 貴子















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